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ゲーマーで本好きな私が適当に語るだけのブログです。

最近”小説家になろう”で読んで面白かった作品5選[感想]

小説家になろうで書かれた作品は無料で読める。これって素晴らしいことではないだろうか。素人からプロまでだれでも自由に書いて、読んでもらえる場所というのはある種の人にとっては楽園に近い。 

 私のような掘り出し物が読みたい、マイナーだが面白いものが読みたい、人気が出る前の作品を知っておいて古参ぶりたい人にとってはやはり楽園だ。そんなわけで色々と読んできましたなろう小説。ピンからキリまでありましたなろう小説。ランキング上位にいる作品は9割タイトルがあらすじでしたなろう小説。そんななろう小説の中で面白かったと感じたものを適当な感想と共に紹介してみます。紹介順は適当です。無料なのでぜひ読んでほしい作品ばかりです。

 

①『謙虚、堅実をモットーに生きております!』著:ひよこのケーキ

https://ncode.syosetu.com/n4029bs/

あらすじ 小学校お受験を控えたある日の事。私はここが前世に愛読していた少女マンガ『君は僕のdolce』の世界で、私はその中の登場人物になっている事に気が付いた。
私に割り当てられた役は、庶民である主人公をいじめ倒し、主人公と恋に落ちる通称皇帝と呼ばれる御曹司との仲を引き裂く、典型的な悪役お嬢様、吉祥院麗華だった。
物語の最後で、麗華は皇帝から報復され家ごと破滅させられる。悪役は消え、主人公達は苦難を乗り越えて結ばれる。めでたしめでたし。
ってそんなの困るー! マンガはそれで終われるけど、私には没落後の人生があるんだから!
主人公達は恋だ、愛だとどうぞお好きに騒いでいてくれてて結構。私は皇帝の怒りを買わないように、存在消してます。
えっ?悪役がいないから物語が上手く進まない? でも私は没落後を見据え、貯金と勉強に忙しいんです。少しでも破滅を回避する為に、皇帝には関わりたくないんです。運命のカップルなら、障害がなくても自力で盛り上がって下さいよ。
前世はド庶民。現世はお金持ちの家の悪役お嬢様。ジャンクフードの味が忘れられず、こっそり家を抜け出して、ポテチ買いに行ってます。

 今話題(?)の悪役令嬢ものの先駆けのような作品らしいです。この作品は3年以上更新がないため、オチまで読みたい派の人達には向いていません。ハンターハンターあたりが好きな人はある意味いけるかもしれません。

 悪役令嬢ものというのをほとんど読んだことがなかった私ですが、かなりするっと世界観に入ることができました。気付けば次の話に手が伸びてしまう魅力にあふれた話だけあって完結していないのが本当に寂しいです。プロが息抜きに書いてるんじゃないのってレベルで文章が綺麗です。ラノベ化もされてはいませんが、なろうでもトップクラスだと思うので是非読んでみてください。

 

②『渡リ鳥のオカルト日誌』著:黒木京也

https://ncode.syosetu.com/n6477dp/

あらすじ 「私、メリーさん。今、貴方の隣にいるの」

大学入試で都会へ出てきた男子高校生、滝沢辰は、そこで自らを都市伝説の一角だと名乗る、風変わりながら美しい、女学生に出会う。
互いに言い様のない親近感を覚えていた矢先、二人は奇妙な怪現象に巻き込まれることとなり、人知れず奔走するのだが……。
「きっとあれは運命だったのよ」自称都市伝説の女は、夢見がちに語り。
「奇妙な縁だった事は認めるよ」男はそう言って、照れ臭げに肩を竦める。

なんやかんやで同じ大学に進学した二人は、その時の体験や自分達の〝特異体質〟の事情を切っ掛けに、趣味も兼ねたサークルを立ち上げた。
『渡リ烏倶楽部』
それは、幽霊やその他、この世に存在するありとあらゆる怪異や謎。超常現象。都市伝説に触れて回るオカルト研究サークル。
この物語は、そんな幽霊が視える二人の出会いから始まった、摩訶不思議な怪奇譚目録である。

時に恐怖に震え、時に心踊らせながら、友達以上恋人未満の二人が今日も行く――。

※本編完結済み。今後は不定期更新の短編・中編の怪奇譚集となっていきます。
夜更かしのお供にどうぞ。

 

③『無職(23)が中学の同級生の霊媒師に再会して職と家を提供してもらうみたいな感じの話』著:quiet

https://ncode.syosetu.com/n8037gm/

あらすじ ライト文芸くらいのホラーです。

 

 2個一気に感想言います。どちらもホラー+恋愛みたいな感じの小説です。ホラー小説ってシリーズ化するものだと恋愛要素が入るのが割と定番な気がします。有名どころだと『ホーンテッド・キャンパス』とかでしょうか。私好みで最高。吊り橋効果を遺憾なく発揮してくれるのはホラー舞台の好いところですね。ただどちらも『ホーンテッド・キャンパス』と比べるとホラー色のほうが強いです。ホラーが苦手な人は注意かもです。どちらも本編がきちっと完結しているのもgood point ぜひ読んで

 余談ですけど、本とか映画とかから名台詞とか地の文を引用して自分のトークに混ぜるのマジで憧れる。覚えても伝わる人がいないから中二病オナニーになるの悲しいね。

 

④『私、メリーさん。47日後に逢いに行きます』著:歌うたい

https://ncode.syosetu.com/n2747ex/

あらすじ
世捨て人のように山奥でひっそりと暮らしていた男の元に、かかって来た一本の電話。

そこから始まる、彼と彼女を結ぶささやかな秘密が、ひとつのピリオドへと向かうお話。

手を取って導くのは、あなたのお耳の恋人、メリーさん。

 

⑤『幼馴染が吊り橋効果を狙って肝試しに行こうと誘ってきたから、全部の心霊現象解明してムードもへったくれもない状況にしようと思う」著:玄武聡一郎

https://ncode.syosetu.com/n9179ec/

あらすじ 僕の幼馴染、夕狩紅葉は、どうやら僕の事を好きらしい。
幼馴染だから中々異性として認識してもらえない、だから吊り橋効果で意識してもらうんだ! とか言ってるけど、そもそも僕、紅葉のこと好きだからね? めっちゃ好きだからね? 片思い歴≒年齢よ?
だからこそ、吊り橋効果なんて一時的な錯覚で恋したと思われたくない。そんなもの回避して見せる!
そう心に決めた僕は、裏野ドリームランドにまつわる怪談を悉く「それっぽく」解明して、ドキドキなんて微塵も感じられないようにすることにした。大丈夫、紅葉はポンコツだし、なんとかなるなる。

 

 どちらも短編小説です。ここまでブログを読んでくれた人は薄々感付いていると思いますが、最初はおすすめされた異世界系の小説を読んでいたのに途中からホラー物しか読んでいませんでした。小説家になろうのホラー短編はサクッと読めてほんのり怖いみたいなものが多くて重宝します。

 肝心の感想に移ります。④も⑤も10分程度で読めて尚且つ面白いです。どちらも最後の最後まで手が込んでいます。②と③の時に触れた吊り橋効果ですが、タイトル通り⑤にも遺憾なく発揮されています。恐怖と感動と恋愛って紙一重なのかな思わされました。夜寝る前だとか、出勤通学時の電車の中とかそんな日常の些細な時間に読んでみてくださいな。

 

youtube見ながら20分くらいで書きました。多分文章的に稚拙だったり誤字があったりすると思いますが、そこはご愛嬌ってことで。

なろう小説だけに限らず様々な無料で読める小説サイトがあります。「無料」という響きは酷く甘美なものです。無料で読まさせていただいているものにあーだこーだは言いたくないのですが、一言だけ。タイトルをあらすじにするのは頭良いけど、ちょいださい。二字熟語とかで意味深な感じのタイトル付けられると、ちょっと燃えます。以上!